【腹筋は球体だった!?】お腹をギュッと引き締める新発想3D腹筋トレーニング

鍛える

体の中でも特にシェイプアップしたい部位といえば、お腹ですよね。

お腹を引き締めるために腹筋運動に取り組むも、「お腹が引っ込まない!」そんな悩みを抱えてはいませんか?

今回は、お腹がぽっこりと出てしまうメカニズムと、そんなお腹をギュッと引き締めるためのトレーニングメニューを、フィットアゴー!の開発者である川人将裕と長谷川駿介が解説します。 キーワードは、腹筋で内臓を締め付ける力“腹圧”。腹筋を面ではなく、立体で捉える新発想のトレーニングメニューに、ぜひトライしてみてください!


川人 将裕(かわひと まさひろ)

フィットアゴー!開発総指揮。
外出のマストアイテムはキャップ。

長谷川 駿介(はせがわ しゅんすけ)

フィットアゴー!のサービスデザイナー。
外出のマストアイテムはカラーレンズ。


腹筋運動で脂肪燃焼するためには700回!?

お腹は誰にとっても気になる部位。脂肪を減らそうと、上体起こしなどの腹筋運動に頑張って取り組んでいる人がたくさんいますよね。

そうですね。しかし、実は腹筋を鍛えるトレーニングがお腹の脂肪燃焼につながるかと言えば、そうは言い難いんです。

あくまでお腹の筋肉を鍛える運動であって、お腹の脂肪を直接的に燃焼させるわけではないですもんね。脂肪は部分的ではなく、全身まんべんなく減っていくというのもよく知られた話です。

お腹の筋肉を使うことでお腹周りの脂肪をエネルギーに変えやすくなる効果もあるにはあるのですが、脂肪燃焼を実感するためには700回ほどの腹筋運動をしなければならないと言われています。

700回! 途方もない数字ですね……。到底実践できそうにない。

運動を職業としている私でも、700回もの上体起こしを行うのは無理です……(笑)。腹筋といえばサッカーのクリスチアーノ・ロナウド選手が有名ですが、彼のレベルでも週に1000回やるかどうかくらいらしいので、一般の人にとっては不可能と言って良いでしょう。

1000回でも充分に怪物クラスですね……(笑)。

腹部の空洞「腹腔」と腹筋による内臓の締めつけ「腹圧」

では、お腹痩せのためには地道に全身の脂肪を燃焼させていくしか方法はないのでしょうか?

いえ、お腹のシェイプアップという観点では、腹筋を鍛えることは非常に有効です。背骨しか骨がない腹部は、筋肉がその形状の大部分を締めており、鍛えているかどうかが見た目にも大きく影響するんです。

胸部のように肋骨で包まれていない分、筋肉の弱まりがダイレクトに現れてしまうんですね。

お腹の内部には、骨も筋肉も臓器も脂肪もない「腹腔」という空洞の部分があり、全体の面積に対して平均して50%ほどを締めていると言われています。筋肉が衰えたり落ちたりすると、その腹腔が肥大していってしまうんです。

筋肉が弱まることで空洞が広がり、内臓がズレたり垂れ下がった結果、お腹がぽっこりと出てしまう、と。

その通りです。そもそも腹筋とは腹部全体を覆う筋肉群のこと言い、骨のほとんどない腹部において内臓をしっかりと留める役割を果たしています。この腹筋によって内臓へかける圧力を「腹圧」と言います。

筋肉で締めつけて、正しい内臓の配置キープしているんですね。

腹圧=咳払いをしたときにかかるお腹が硬くなる力

体は痩せているのに、お腹だけぽっこり出ている人をたまに見かけます。腹圧の弱まりによって体型が崩れていると言えるでしょうか?

腹圧が弱まっている可能性が高いですね。腹圧は、若いうちであれば鍛えなくても充分にかけていられるはずですが、筋力は20代中盤をピークに減退していってしまうので、意識的に保っていく必要があるんです。

しかし、腹筋は腕や足の筋肉と比べると意識しづらい筋肉ですよね。

腹圧は体を支えるために、ほとんど無意識にかけている力です。それだけに、いきなり意識するのはなかなか難しいでしょう。まずは、腹圧がどういう筋肉の動きなのかを知るところから始めてみてください。最も分かりやすいのは咳払いです。

意外な方法ですね。でも確かに、「オホン」と咳をすると腹筋が硬くなるのを感じます。

一方の手で拳を握って口に当て、もう一方の手のひらをお腹に当てて咳払いをすると、よりわかりやすいですよ。咳払いは体幹の全体を使う動作なので、どの部分の筋肉が腹圧をかけているのかを知覚できるはずです。

腹筋を球体状に鍛えて腹圧アップへ

腹圧を強めるためにはどのようにメニューに取り組むべきでしょうか?

腹筋というとシックスパックのイメージが強く、つい正面の筋肉を考えてしまいがちですが、腹部の内臓全体を覆う筋肉群として考えて、それぞれをマルチに鍛えていく必要があります。

正面の腹直筋、後ろと横を走る腹斜筋と腹横筋はわかりますが、内臓全体となると腹部の上下の筋肉も含まれますか?

お腹に蓋をするように位置する横隔膜、底に位置する骨盤底筋群ですね。筋肉がお腹を、球体状に覆っているイメージをしてみてください。

腹筋のことを胴体を覆うコルセットのように考えていたので、上下まで含めて球体として考えるのは新鮮です。前、後、横、上、下とまんべんなく鍛えていく必要があるんですね。

今回は、それぞれを鍛えられる4種目のメニューを考えました。面ではなく立体で腹筋を捉えるトレーニング方法、名付けて「3D腹筋トレーニング」です!

3D腹筋トレーニング

  1. アクティブドローイン
    …腹横筋と横隔膜のトレーニング
  2. ピーカブーアブドミナル
    …腹直筋のトレーニング
  3. クロスニートゥチェスト
    …腹斜筋群のトレーニング
  4. グッドモーニングツイスト
    …脊柱起立筋群のトレーニング
  5. サイドステップワイドスクワット
    …骨盤底筋群のトレーニング

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