トレーニーは認知症にならない⁉筋肉を増やして認知症予防

健康

2025年には認知症700万人時代が来るといわれています。認知症の原因はまだ解明されていませんが、筋力アップが予防につながることが分かっています。つまり日常的に筋肉を増やしているトレーニーは認知症にならない⁉

一方、筋力が低下して疲れやすい、痩せにくいと実感している人は、認知症予備軍かもしれません。

「筋肉から分泌するイリシン(アイリシン)は認知症を予防します」とフィットアゴー!の開発者である川人将裕さん。今回は効率よく筋肉を増大させて認知症を予防する「スロークイックHIITスクワット」を紹介します。


川人 将裕(かわひと まさひろ)

フィットアゴー!開発総指揮。世界クラスのアスリートも担当するトップトレーナー。認知症予防はバッチリ⁉


30代40代からの筋トレで認知症は予防できる

認知症は高齢者の病気なので、予防といわれても実感がないですね

もちろん発症するのは高齢者が多いのですが、さまざまな研究が進み、30代40代からの運動習慣で予防できることがわかっています。特に筋トレがおすすめです。

そもそも筋トレは、若返りホルモンと呼ばれる成長ホルモンの分泌を促します。成長ホルモンは、骨や筋肉を発達させる働きのほか、体脂肪の分解促進、新陳代謝を活発にする作用もあり、若さキープの効果があることも見逃せません。さらに、筋トレは脳にもよい効果があるのです。

認知症・・・
何らかの原因で脳がダメージを受けたり変性したりすることで、記憶力や思考力、判断力や理解力などの認知機能が少しずつ低下していき、日常生活や活動が困難になるまで支障をきたした状態のことをいいます。
原因は多岐にわたり、代表的な3つはアルツハイマー型認知症、脳血管が障害されて生じる血管性認知症、パーキンソン症状をきたすレビー小体型認知症です。認知症は生活習慣病だと認識されてきていますが、運動不足が確実に認知症のリスク要因になるとみられています。

筋肉と脳は一見関係がなさそうなイメージですが…

認知症の中で最も大きな割合をしめるのは、アルツハイマー型認知症です。記憶を司る脳の海馬の周辺から委縮が始まり、物忘れが起こり、進行するにつれて脳全体が委縮して認知機能全体が低下していきます。

運動によってこの海馬の機能を活性化することができるのです。
運動すると成長ホルモンとは別に、筋肉から多種類の「マイオカイン」というホルモン様物質が分泌されます。その一つ「イリシン(アイリシン)」は血流に乗って脳に運ばれ、海馬に多くあるBDNF(脳由来神経栄養因子)と呼ばれる物質の分泌を促します。

BDNFはタンパク質の一種で、脳の神経細胞の成長や再生を促す物質です。脳の活性化に大きな役割を持つBDNFが増えると、記憶力や学習能力などの認知機能が向上することがわかっています。

筋肉量減少、あなたは大丈夫?老化度セルフチェック

運動習慣のない30代40代の人は「まだまだ自分は十分動ける」とイメージしているのに、日常生活の中で体がついていかずにショックを受ける経験が多くなります。

体力の低下は、筋肉量の減少です。筋肉は運動習慣がないと20歳をピークに年約1%落ちていきます。日常的に体を動かすのが面倒になり車やエスカレーターを使っていると、知らず知らずのうちに筋肉量が減ってしまいます。

老化度セルフチェック


□疲れやすくなった
□やせているのにポッコリお腹
□睡眠が浅い、たくさん寝ても疲れがとれない
□転びやすい
□慢性的な肩こりや腰痛がある
□片足立ちで靴下がはけない
□階段を駆け上ると、息切れがする
□体重は増えていないのに、体型がくずれ洋服が似合わなくなってきた
□15分歩くのはつらい

1つでもチェックがあれば要注意!脳を含めた臓器は老化してしまうと取り戻すことはできませんが、筋肉はいくつからでも鍛えることができます。今スグ筋トレを始めて、認知症を予防しましょう。

筋トレ+有酸素運動のW効果!スロークイックHIITスクワット

●4分間!「スロークイックHIITスクワット」

●スロークイックHIITスクワットの効果

海馬の機能を活性化するイリシン(アイリシン)は、血流に乗っても脳に運ばれるので筋トレ+有酸素運動のダブル効果が短時間で得られるスロークイックHIITスクワットがおすすめです。筋肉を追い込むことと酸素も使うことが時短でできます。HIITは、強い負荷を用いたトレーニングですが、その分運動後にも代謝の高い状態が長時間継続します。認知症予防とともに、痩せやすい体になり生活習慣病予防、アンチエイジング効果も期待できます。

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